どりちょすぺーにゃ

本が好きです

「LIFESHIFT 100年時代の人生戦略」書評

お題「はてな読書会」

 

おすすめ度★★★★

 

経済学と心理学のプロフェッショナルである女性2人の共著。今回もオーディオブックで聴読しました。そのため意訳大いにありそうです。笑 この本では超長寿化の時代での①ライフステージの過ごし方及び②資金計画についてが主に書いてあります。

 

 

①超長寿化時代でのライフステージの過ごし方

人生が100年になり、年金や国の財政状況を鑑みて、ほとんどの人は80歳まで働かなければいけないというのが大前提で書いてあります。労働年数が合計60年となった時に、自分たちの親の世代や祖父母の世代の働き方をそのまま真似して上手くいくわけがありません。60年間の労働人生の間にAIなどを基盤としたテクノロジーイノベーションが起きることに加えて、60年もの長い間知識の学び直しをしなければ労働市場に必要とされなくなってしまう可能性が極めて高いからです。

 

そこで、著者は「インディペンデントプロデューサー(起業家)」「エクスプローラー(探求者)」「ポートフォリオワーカー」および労働人生の途中での学び直し期間を設けること、男女のどちらもが働き手となることを提唱しています。エクスプローラーやポートフォリオワーカーは作者の造語ですが、ぶらぶらしながら自分の価値観を見つける自分探しの期間がエクスプローラーで、ボランティアや社会貢献活動など仕事だけではなくポートフォリオのように仕事一辺倒ではなくゆる〜く働く期間がポートフォリオワーカーです(かなり意訳しています)早い段階から男女で働くと資金的なゆとりができるため、学び直しの時間を設けやすくなることに加えて、お互いに自己実現をすることが容易になるなどのメリットがあると述べています。

 

②超長寿化時代の資金計画

著者が提案しているのは、公的年金企業年金を受け取ることが難しいことに加えて、100歳まで生きる人口がかなり増えることを見越しての資金計画。まず、労働人生を60年間として、引退人生を20年間とすると、労働期間中に毎年15パーセントずつ貯金をすることで、引退人生でようやく労働期間中の50パーセントの資金で暮らすことができます。ただ50パーセントというのは決して楽に生活ができる金額ではないことに加えて、学び直しの期間を設けるとその期間にお金が目減りしていきます。そのため、株式投資などを上手く使いながら賢く貯金していきましょ〜というお話でした。

 

考えたこと

まず著者2人は日本人ではないため、日本の状態に完璧には合致するものではないとは思います。日本でエクスプローラーを実行すると、白い目で見る人は大勢いるでしょう。起業することにだってもちろんリスクはあります。ただ、平均寿命が100歳まで行くことはほとんど確実ですし、間違いなくAIのイノベーションは起き、労働人生は長くなります。イノベーションが起きれば、それが当たり前である若者には学び直しなしでは太刀打ちできない。日本は随分昔から経済破綻が囁かれていますし、移民政策も着実に進行しています。そして、何より 著者が述べるように60年間同じ業種でダラダラと働き続けるのはまさに地獄。笑 変わりゆく時代と環境に合わせて、準備をしておくことは必要だなと改めて考えさせられました。

 

行動に移すこと

・もう既に行動に移していますが、現在会社に休職を打診しながら試験を受けています。2年ほど海外に行って仕事ができればなと思っています。

TOEICを来月に控えています。今が24歳なのですが、25歳になるまでにはTOEIC800点を取ろうと思っています。

・どのタイミングかは未定ですが、大学院も進学したいと思っています。国際協力か社会福祉関係の修士か博士をとりたいな。

・投資、投資の大事さはめちゃくちゃわかるんだけどもなかなか手がでない。やろうやるぞ、やるぞ!!!(?)

 

と、めちゃくちゃ影響させられまくりな私でした。★が4つなのは日本と状況が合致しないけれど若者に影響を与えすぎているからです。笑