どりちょすぺーにゃ

本が好きです

「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください」書評

おすすめ度★★★

 

kindle unlimitedで読みました。時間があるので、本日2冊目の書評です。

この本は、投資についてほとんど素人の著者が識者からの話を聞いて素人にも分かるように「お金の増やし方」を対談形式で書いた本です。お金に興味があり、今まで何冊か本を読んだことがある人ならほとんど知っている内容だと思いますが、初めて読む人にはベストマッチだと感じました。

 

 

どのような金融商品を選ぶべきか

お金をなるべく減らさずにお金を増やす可能性があるものとして、インデックスファンドの投資信託と10年変動制国債をおすすめしていました。 

イ ン デ ッ ク ス フ ァ ン ド と い う の は 、 日 経 平 均 と か ダ ウ 工 業 平 均 と か ニ ュ ー ス で や っ て る 指 標 に 連 動 す る 投 資 信 託

ということで、TOPIXとかよくニュースでやってるやつです。笑 日本国内、海外色んなインデックスファンドがあるようで、その中から先進国のを集めたファンドにするか日本のにするかなどリスクやリターンを考えながら投資するイメージです。リスクを分散するためにも日本と海外のものを半々で買うようにするのが良いとのことでした。あとは、手数料はなるべく少ないとこにしましょう。国債は自分から見ると銀行から毛が生えたくらいの金利なので旨味が少なそうに見えました。

 

選んではいけない金融商品

これもお金に関する本ではよく書いてあることですが、保険はかけるなら掛け捨て。残りはなしという結論でした。広告、宣伝費に多くのお金がかかっていることもそうですが、元本保証を謳っている保険でも思わぬ落とし穴があったり、国がインフレになっている時にはお金の価値自体が下がってしまうためおすすめできないとのことでした。その金融商品の値段を構成するものがなんなのかを考えてみると、不要な落とし穴に嵌らずに済みそうです。

 

積立か一気に買うか

これは私が知っている情報と違ったので、読んでよかったと思いましたが、積立がリスク分散できると思われがちですが、値動きがどうなるのかをプロのファンドマネジャーですら予測できないことを考えるとあまり意味がありません。また、積立にすると本来お金を働かせることができた期間を無駄にしてしまいます。

 

利用するべき制度

NISA、IDECOが紹介されています。NISAは年間100万までを5年間の間非課税で投資できる制度、IDECOは個人で行う年金ですが住民税を節税しながら、非課税で投資ができ、それを年金や退職金として受け取れる制度です。本では紹介されていませんでしたが、積立NISAなんてのもありますよね。以下はIDECOの手数料についての引用です。

「 つ ま り 、 最 初 の 2 7 7 7 円 と 毎 月 の 1 6 7 円 は 必 ず か か る ( A ) 。 そ れ と 確 定 拠 出 年 金 で も 、 結 局 イ ン デ ッ ク ス フ ァ ン ド で 運 用 す る ん だ け ど 、 イ ン デ ッ ク ス フ ァ ン ド の 手 数 料 ( C ) と は 別 に 、 銀 行 や 証 券 会 社 な ど の 金 融 機 関 に 払 う 運 営 管 理 手 数 料 ( B ) と い う の が 別 で か か る 」

 

「 そ う 。 じ ゃ あ 、 ど の 金 融 機 関 で 入 る か っ て 話 だ け ど 、 A は ど こ も 一 緒 だ か ら 、 運 営 管 理 手 数 料 ( B ) と イ ン デ ッ ク ス フ ァ ン ド の 手 数 料 ( C ) の 兼 ね 合 い で 決 め る こ と に な る 。 B に つ い て は 、 い ま の と こ ろ ス ル ガ 銀 行 と S B I 証 券 が 確 定 拠 出 年 金 の 資 産 が 5 0 万 円 以 上 に な れ ば 0 円 。 他 の 金 融 機 関 だ と 、 毎 年 3 0 0 0 円 ~ 4 0 0 0 円 く ら い か か る の で 、 バ カ に な ら な い 」

これはいいことを聞いてなと思いました。笑

 IDECOは現状とても良い制度なので使いたいとは思っていましたが、手数料の大きさがネックでした。運営手数料と167円でSBI証券は良いみたいなので、使うとしたらSBIかなあ。ただ、IDECOって昔調べたら会社にも手続きしてもらう必要あるのが面倒なんですよね、まあ給料からの天引きなので当たり前ですが。

 

考えたこと

「LIFE SHIFT」で毎年15パーセント貯蓄しなければ、現役時代の50パーセントの生活はできないなんて話がありました。あとコスパで言えば、資本を投資に使わないのはとても勿体ない。ただ、最後に識者の方も話しているようにどこでも生きていける術を身につけることが何より大きな投資だと思っています。お金を貯めるべきタイミング、お金を使うべきタイミングをしっかり考えなくてはいけないと思います。例えば留学や旅に出たいのにお金のことが心配で貯蓄を使えないというのは、私は少し違うかなと考えています。

 

まずは、最低2万円ずつ引き落とす形でインデックスファンドに挑戦してみたいと思います。明日にでも口座開設手続きをします。

「日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く。」書評

お題「はてな読書会」

 

おすすめ度★★★

kindle unlimitedで読んだ本です。出版されたのは5年前。学生企業後世界一周の旅にでた著者が日本人が世界に出た方が良い理由、世界に出る方法、そして世界で活躍している日本人の格好いいエピソードが書いてある本です。読んでてすごくワクワクする本でした!

 

 

日本は海外に出るべき?

 圧倒的に日本人は世界で活躍していない

この本が書かれたのは2013年ということで現在の国際的な情報と齟齬があるかとは思いますが、2013年ですら日本は圧倒的に韓国や中国など隣国と比べて国際的な交渉力や営業力が劣っているエピソードが紹介されていました。インドネシアの最高峰の大学に日本人の10倍以上の韓国人が留学している、海外に居住している韓国人の数が日本人の約2倍、日本の商品の営業をするためにわざわざ外国人を雇っているなどなど。書かれた当初の世界の大学ランキングでは、東京大学が16位と紹介されていましたが、2018年の今では46位まで下がっています。日本が国際協力が足りていない事実は、本が書かれた当初より大きなものになっていると私は感じます。

 

日本人は視野が狭いかもしれない

また、著者の世界一周中の日本人と世界にいる人々の就職に関する考え方の違いについて印象的なエピソードも紹介されています。

ど こ で 働 き た い の か ?  を テ ー マ に 始 ま っ た 会 話 。 僕 は て っ き り 国 内 ナ ン バ ー ワ ン の 広 告 会 社 へ の 転 職 や 、 違 う 業 界 へ の 転 職 と い う 話 だ と 思 っ て い た 。 し か し 、 彼 ら の 思 考 は 大 き く 違 っ た 。 彼 ら の 言 う 「 ど こ で 」 は 「 ど こ の 国 で 」 と い う 話 だ っ た の だ 。

という文章。アジアの新興国で現地の23歳の若者がリクルートについて会話していることを書いたエピソードですが、すごく面白いなと感じました。私ももちろんそうですが、日本の大学生が卒業後にどこで働くかに外国が含まれている可能性は極めて少ないですよね。何を考える時にもそうですが、思い込みって考え方の深くに根付いているものなんだなと再認識しました。ビジネスを展開する時、キャリアを考える時、世界規模で考えられたらとても楽しいだろうな、とワクワクしました。

 

日本人が世界に出る方法

本で実際にまとめられている図がとてもわかりやすいので、お借りします。

それぞれ働く方法、働く以外で繋がる方法ですが、これも5年前のものと考えると新しいサービスが台頭してきている可能性が高いですね。ウーフやカウチサーフィンなどは、私の友人も使っていますが、旅行中の滞在費を抑えられることに加えて現地の人との繋がりができるので次海外に行く時にはぜひ活用したいな!

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考えたこと

私はライフプランとして、協力隊へ参加→自分の地元で復職→地元の大学院進学→地元で復職と考えていました。親のことや世間からの目を見ればこれが飛び出せるギリギリかな〜と。ただ、この人生設計だとあまりワクワクしない、死ぬ時に後悔しそうだなと思いました。笑 世界がこんなに広く世界に出る手段がこんなにあるのに、地元にしがみついてたらもったいないよなあ。社会福祉士って日本にかなりフォーカスした資格だから世界的に見ると、あと一般企業から見るとニーズはかなり低いと思ってて、フォルクスワーゲンとか地元でも働ける外資系で営業とかもしてみたいと思う私がおります。

 

「LIFESHIFT 100年時代の人生戦略」書評

お題「はてな読書会」

 

おすすめ度★★★★

 

経済学と心理学のプロフェッショナルである女性2人の共著。今回もオーディオブックで聴読しました。そのため意訳大いにありそうです。笑 この本では超長寿化の時代での①ライフステージの過ごし方及び②資金計画についてが主に書いてあります。

 

 

①超長寿化時代でのライフステージの過ごし方

人生が100年になり、年金や国の財政状況を鑑みて、ほとんどの人は80歳まで働かなければいけないというのが大前提で書いてあります。労働年数が合計60年となった時に、自分たちの親の世代や祖父母の世代の働き方をそのまま真似して上手くいくわけがありません。60年間の労働人生の間にAIなどを基盤としたテクノロジーイノベーションが起きることに加えて、60年もの長い間知識の学び直しをしなければ労働市場に必要とされなくなってしまう可能性が極めて高いからです。

 

そこで、著者は「インディペンデントプロデューサー(起業家)」「エクスプローラー(探求者)」「ポートフォリオワーカー」および労働人生の途中での学び直し期間を設けること、男女のどちらもが働き手となることを提唱しています。エクスプローラーやポートフォリオワーカーは作者の造語ですが、ぶらぶらしながら自分の価値観を見つける自分探しの期間がエクスプローラーで、ボランティアや社会貢献活動など仕事だけではなくポートフォリオのように仕事一辺倒ではなくゆる〜く働く期間がポートフォリオワーカーです(かなり意訳しています)早い段階から男女で働くと資金的なゆとりができるため、学び直しの時間を設けやすくなることに加えて、お互いに自己実現をすることが容易になるなどのメリットがあると述べています。

 

②超長寿化時代の資金計画

著者が提案しているのは、公的年金企業年金を受け取ることが難しいことに加えて、100歳まで生きる人口がかなり増えることを見越しての資金計画。まず、労働人生を60年間として、引退人生を20年間とすると、労働期間中に毎年15パーセントずつ貯金をすることで、引退人生でようやく労働期間中の50パーセントの資金で暮らすことができます。ただ50パーセントというのは決して楽に生活ができる金額ではないことに加えて、学び直しの期間を設けるとその期間にお金が目減りしていきます。そのため、株式投資などを上手く使いながら賢く貯金していきましょ〜というお話でした。

 

考えたこと

まず著者2人は日本人ではないため、日本の状態に完璧には合致するものではないとは思います。日本でエクスプローラーを実行すると、白い目で見る人は大勢いるでしょう。起業することにだってもちろんリスクはあります。ただ、平均寿命が100歳まで行くことはほとんど確実ですし、間違いなくAIのイノベーションは起き、労働人生は長くなります。イノベーションが起きれば、それが当たり前である若者には学び直しなしでは太刀打ちできない。日本は随分昔から経済破綻が囁かれていますし、移民政策も着実に進行しています。そして、何より 著者が述べるように60年間同じ業種でダラダラと働き続けるのはまさに地獄。笑 変わりゆく時代と環境に合わせて、準備をしておくことは必要だなと改めて考えさせられました。

 

行動に移すこと

・もう既に行動に移していますが、現在会社に休職を打診しながら試験を受けています。2年ほど海外に行って仕事ができればなと思っています。

TOEICを来月に控えています。今が24歳なのですが、25歳になるまでにはTOEIC800点を取ろうと思っています。

・どのタイミングかは未定ですが、大学院も進学したいと思っています。国際協力か社会福祉関係の修士か博士をとりたいな。

・投資、投資の大事さはめちゃくちゃわかるんだけどもなかなか手がでない。やろうやるぞ、やるぞ!!!(?)

 

と、めちゃくちゃ影響させられまくりな私でした。★が4つなのは日本と状況が合致しないけれど若者に影響を与えすぎているからです。笑

 

 

「OUTPUT大全」書評

お題「はてな読書会」

 

おすすめ度★★★★

 

アウトプットを、話す(プレゼン、雑談、会議)、書く(SNS、ブログ、本)など細分化してそれぞれどのようなアウトプットが望ましいのかとその科学的根拠が書いてある本です。ただ、すべて読んだかと言えば実は読んでいません。読んでいる最中に「早くアウトプットしなくては!」という気持ちに駆られて内容もそこそこにブログを書くことにしました。

 

自分が斜め読みしてビビッときたポイントは2点。

①アウトプットはインプットの2倍行うべし

②アウトプットの質は話す < 書く < 教える

 

 

 

①アウトプットはインプットの2倍行うべし

ズバリ、作者は現代人はインプット過剰だよと述べているわけです。インプットするのはいいけど、君たち本当はぜんぜん覚えていないよね、と。全くその通りでぐうの音もでないです、私は。1回覚えたことは3回アウトプットすれば、かなり忘れにくくなる。つまり、本当にインプットしたいならアウトプットをしないといけないということです。あと、インプットしても脳みその中だけしか変わらないから、ちゃんと現実も変えてかないと学びの意味がないとおっしゃっております。なるほど。

 

②アウトプットの質は話す < 書く < 教える

うーんどこかで聞いたことが確実にある。けど、そういえばそうだったなと思い出せたので作者にありがとう。自分なら人に何なら教えるだろうか。コーヒーの焙煎、藍染の染液の作り方、自閉症の人への関わり方、パソコンの基本操作、社会福祉の基礎知識とかかなあ。教える仕組みを作りたい。学ぶために教えたい。

 

覚えておきたいことはちゃんと文章に残す必要があるなと再認識。「1440分」という本にモレスキンのノートを常に持つのがおすすめと書いてあったので、実は今日買いました。それにどんどん書いていこう。最近読んだ本は、「資本論」「アウトプット大全」「異文化理解力」「ドイツ人の働き方に学べ」「ライフシフト」「起業3年目の教科書」「最高の体調」「ピクサー流創造する力」などなど。もっとあるな。全部書評書こう。

 

考えたこと

実はアウトプット自体はすごくしてるよな、とも思いました。仕事なんてほぼアウトプットなわけですし。ただ、それ以上にインプットがアウトプットされていないことに気が付いて愕然としました。本の内容をまとめて、それに対する自分の考え方を書くだけで一部分だけでも自分の知識になるのは心地よいです。あと、読む本によってはどのような情報か知識を得たいもの、現状に課題があるなどの理由で実行に移したいものの2つがあることにも気がつきました。読む前にどちらか見極めてアウトプットする前提で読むとまた違った気づきが得れるのかもしれないなと思いました。ただ、自分の中で小説や漫画はストーリーを楽しむものだからあえてアウトプットしないでおこうかな。

 

行動することまとめ

・書評を書く

・本で読んだ内容は具体的にどのように実践するかまで考え実行する

・実行した行動はフィードバックする

・アウトプットをインプットの2倍することを意識する

 

 

「超訳資本論 お金を知れば人生が変わる」書評

お題「はてな読書会」

 

超訳資本論 お金を知れば人生が変わる」という本を読みました。

カール・マルクスさんの「資本論」をすごく簡単に、かつ現代人でもわかりやすい例えを用いて書いてある本です。audibleという、オーディオブック=耳で聴く本を使って聴読しましたが、聞き返す必要もなくスムーズに理解できました。

この本では、資本家と労働者になぜ貧富の差ができてしまうのか、それを知った私たちはどうすれば良いのかということが書いてある。

 

 

資本家と労働者になぜ貧富の差ができてしまうのか

まず、お金を使うのには ❶お金→商品、❷お金→商品→お金という2種類があるそうです。 食べ物などを購入する単純な消費が❶、投資などの商品を用いてお金を主に増やす目的で行われるのが❷です。 

この本で著者は、資本家は❷を行なっていると述べています。労働力という商品を購入してより多いお金を生み出す。賃金を払って、労働者は働き、労働により多くの利潤を生み出しているからです。しかし、労働者は自分賃金以上に働いているということに気づくことはできません。本来であれば8時間の内、5時間で自分の賃金分は稼げているとしても、残りの3時間の労働が資本家のための労働だということに気づくことができないのです。。。残酷。。。

そして労働者が稼いだお金は多くの場合、消費に使われてしまいます。衣食住に使うとそのほとんどは消えてしまい、とてもお金を増やすためのお金=資本として使うことはできないのです。これが貧富の差ができてしまう仕組み。

 

それを知った私たちはどうすれば良いのか

資本主義は貧富の差を生む、周期的な恐慌を招いてしまう仕組みである。ということを知った私たちはつまりどうすれば良いのかという点についても著者は述べている。それは、知識を身につけ、実践していくことだ。貧富の差が年々大きくなっていく、ということは私たちの子どもの世代はより強く貧富の差を感じる可能性が高いということになる。 働き方、税制度、金融などは今までは一部の人たちが専門知識として蓄える必要があるものであったが、貧富の差を自分が体感しないためには、これを学び実践していく必要がある。という結論でしたとさ。

 

読んで思ったこと

すごく刺激的な本でした。特に労働者のことを奴隷に例えているところが。笑

労働者は時間的な縛りを受けて、余剰価値は資本家(経営者)に搾取されているなんて考えたことも勿論なかった。福祉施設の職員、公務員などは税金から賃金が賄われているけれども、まあ結局は一緒といえば一緒かな。福祉施設の場合は、サービス費が決まっていてその中で職員の賃金が支払われえて余剰分は施設の内部留保だったり、理事長のお金になっていくので。

ローリスクで労働者のままできることは、投資になりますよね。ただ投資をするといっても博打のようなお金の掛け方をすると破産まっしぐらということになるから、しっかり吟味した上での投資が必要になるとは思います。最近ではAIを使ったロボットアドバイザーなんてのが活躍していますが、AIは日進月歩の領域なので次から次により良いロボットアドバイザーが出てくることは容易に想像できる。。。勉強してみます。。。

 

行動すること

・自分にできる投資をすること。クラウドアウトソーシング か、投信かなあ。

・投資について学ぶこと。本を3冊くらい読んで書評します。

 

超訳 資本論 お金を知れば人生が変わる

超訳 資本論 お金を知れば人生が変わる