どりちょすぺーにゃ

本が好きです

「日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く。」書評

お題「はてな読書会」

 

おすすめ度★★★

kindle unlimitedで読んだ本です。出版されたのは5年前。学生企業後世界一周の旅にでた著者が日本人が世界に出た方が良い理由、世界に出る方法、そして世界で活躍している日本人の格好いいエピソードが書いてある本です。読んでてすごくワクワクする本でした!

 

 

日本は海外に出るべき?

 圧倒的に日本人は世界で活躍していない

この本が書かれたのは2013年ということで現在の国際的な情報と齟齬があるかとは思いますが、2013年ですら日本は圧倒的に韓国や中国など隣国と比べて国際的な交渉力や営業力が劣っているエピソードが紹介されていました。インドネシアの最高峰の大学に日本人の10倍以上の韓国人が留学している、海外に居住している韓国人の数が日本人の約2倍、日本の商品の営業をするためにわざわざ外国人を雇っているなどなど。書かれた当初の世界の大学ランキングでは、東京大学が16位と紹介されていましたが、2018年の今では46位まで下がっています。日本が国際協力が足りていない事実は、本が書かれた当初より大きなものになっていると私は感じます。

 

日本人は視野が狭いかもしれない

また、著者の世界一周中の日本人と世界にいる人々の就職に関する考え方の違いについて印象的なエピソードも紹介されています。

ど こ で 働 き た い の か ?  を テ ー マ に 始 ま っ た 会 話 。 僕 は て っ き り 国 内 ナ ン バ ー ワ ン の 広 告 会 社 へ の 転 職 や 、 違 う 業 界 へ の 転 職 と い う 話 だ と 思 っ て い た 。 し か し 、 彼 ら の 思 考 は 大 き く 違 っ た 。 彼 ら の 言 う 「 ど こ で 」 は 「 ど こ の 国 で 」 と い う 話 だ っ た の だ 。

という文章。アジアの新興国で現地の23歳の若者がリクルートについて会話していることを書いたエピソードですが、すごく面白いなと感じました。私ももちろんそうですが、日本の大学生が卒業後にどこで働くかに外国が含まれている可能性は極めて少ないですよね。何を考える時にもそうですが、思い込みって考え方の深くに根付いているものなんだなと再認識しました。ビジネスを展開する時、キャリアを考える時、世界規模で考えられたらとても楽しいだろうな、とワクワクしました。

 

日本人が世界に出る方法

本で実際にまとめられている図がとてもわかりやすいので、お借りします。

それぞれ働く方法、働く以外で繋がる方法ですが、これも5年前のものと考えると新しいサービスが台頭してきている可能性が高いですね。ウーフやカウチサーフィンなどは、私の友人も使っていますが、旅行中の滞在費を抑えられることに加えて現地の人との繋がりができるので次海外に行く時にはぜひ活用したいな!

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考えたこと

私はライフプランとして、協力隊へ参加→自分の地元で復職→地元の大学院進学→地元で復職と考えていました。親のことや世間からの目を見ればこれが飛び出せるギリギリかな〜と。ただ、この人生設計だとあまりワクワクしない、死ぬ時に後悔しそうだなと思いました。笑 世界がこんなに広く世界に出る手段がこんなにあるのに、地元にしがみついてたらもったいないよなあ。社会福祉士って日本にかなりフォーカスした資格だから世界的に見ると、あと一般企業から見るとニーズはかなり低いと思ってて、フォルクスワーゲンとか地元でも働ける外資系で営業とかもしてみたいと思う私がおります。